歯科検診で思うこと

今年の歯科検診が終わりました。

当園の歯科検診をしてくださる先生は元開 富士雄先生といいます。

先生はただ虫歯があるかないかをチェックしてくださるのではありません。

例えば、好き嫌いの多い子、食べるのが下手な子、食欲はあっても丸のみの子、

口の中にずっとため込む子、それはただの癖でも、わがままでも、嗜好の問題だけでもなく、

理由があるのです。

知らない人、初めての場所、初めてのことを拒絶する子、これにも理由があるのです。

それがどこから来るのか、ただ育て方が悪いというものではなく、

持って生まれたその子がいろんなことを獲得しにくい子であるということも大きく影響してくる

ものです。

その子がこれから一人で生きていくうえで、壁にぶつかりやすい要因の一つにもなりうること。

たったほんの少し口の中を見て、その子の様子を見て、そのうえでいろんなアドバイスをして

くれます。

獲得しにくいところを親やいつもそばにいる大人が知っているか、、いないか。

そして、それを少しでも和らげていくために、やってあげられることは何なのか、

一つの事柄から、ここも弱いでしょ、ここもこうなりやすいでしょ、とつながっています。

当園ではとても深いお話をされる検診のために、親子検診を進めていますが、来られたお母さん

たちは、真剣に聞いていました。

突然思ってもいなかったことを言われて、びっくりされている方もいますが、生活している中で、

こんなところがあるでしょと言われて思い当たることが多く、皆さん話に入り込んでいました。

やってあげられることで改善できることと、子供の成長する姿を、獲得しにくいところを

四苦八区しながら進もうとしている姿を、しっかりと分かってあげて見守っていかなければなら

ないところがある。人より少し遅くてもあせらない、要はその子が獲得していけるんだということを

信じて待てるかどうか。

それは虫歯を治療するよりはるかに大事なことなのだと思います。

手指は人間の突き出た大脳だといわれてます。

肩、腕、手首、指先と子供たちが器用に使えるようになるには順番があります。

指先が器用に使えるようになっていくにはそれだけ脳が発達してきているんだということであり、

ただ教え込めば、使えるようになるわけではありません。

今日先生は、べろは首の後ろの頭の付け根の筋肉が首を通ってぐるっと回って口から飛び出した

脳だといわれました。ベロをよく動かせるかどうか、それも脳の発達に大きく影響していると

いわれました。

口の中にも筋肉はあります。

その筋肉が固い子はうまく口の中を使って食べ物を体の中に取り込めません。

ほっぺ、ベロ、あご、それぞれをよく動かせるかどうか。

口の中が過敏な子もいます。

それは小さな小さなときから、口の中にいろんなものを入れて触覚を使っていない子に多いです。

小さな子は口でものを確かめます。

脳を刺激しているのです。

口に入れてなめることで、その形、材質まで、違いを見極め覚えていきます。

それを経験していないと、食べることだけでなく、体や心のいろんなところへの発達の妨げも

生じてきます。

不思議ですね、いろいろなお話を聞きながら、園での姿と今のその子の状態とがしっかりと重なり、

見えてきます。

一つ、聞いていて泣きそうになってしまったところは、

子どもがいろんなことに対して怒りを出すことと、内にこもることは同じことだといわれました。

出し方が違うだけで同じことなんだと。

何となくわかる気がします。

でも、もう少し詳しくしっかりと理解したいので、もう一度先生にそのことに関して話を聞いて

みようと思います。

今ではない、これから先に訪れる思春期の子供たちのことを思い、そこのところをしっかりと体に

落とし込み、これからの保育をしていけたらと思いました。

毎回毎回私たちも、子供とのかかわり方の勉強をさせていただけます。

おうちの親御さんとのかかわりだけでなく、1日の大半かかわっている私たちが、少しでもやって

あげられること、感じてあげられること、職員間でも再確認していこうと思います。

横浜市認定保育室 矢向つぼみ保育園
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