未来の子育てとは

今日は未来への保育というテーマのフォーラムがありました。
子ども・子育て・新システム・・・今、全ての子どもに良い保育を、
良い教育を受けられるようにということで協議が進められてい
ます。しかし、いまだその全貌が明らかにされておらず、協議も
難航しているようです。
汐見先生のお話を紹介しましょう。

バリ島では生まれてから105日まではその子を神のことして扱
いけして地に足をつけさせない。肌身離さず抱っこして過ごす。
親ができないときは兄弟が周りの大人がその親に代わって抱っ
こし続ける。そして105日たった時に村のものみんな呼んで儀
式をするそうです。神の子ではなく人になったという儀式を。
そこでみんなの前で初めて地面に足をつけさせるということです。

日本でも昔は7歳までは神のうちとされていたそうです。
だから小さいうちに亡くなった子どもにはお墓がないそうです。
人の子ではなく、まだ神の子であるから、神のもとに行ったの
だと。

昔のトイレトレーニングってどんなふうにしたと思いますか?
私も初めて聞いてびっくりしました。
明治時代の人にオムツがはずせないと相談したら、オムツを
しているからだと言われたそうです。
昔は布も大変貴重でした。
どこにでもあるものではなかったのです。
だからおむつなどしなかったそうです。
その代わり、親はいつも子供を肌で感じていた。
だからおしっこ、うんちの感覚を親自身が察してあげられたそ
うです。
農家は忙しくて休みなどありません。親がいつも一緒にいられ
たわけではないのです。でも、親の変わりは沢山いました。
おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟、親戚、近所の人、みんなが
子供に関わってくれた。
ちーとっとと・・子供を抱えておしっこをさせていたそうです。
そんなふうにオムツ等ない中で、排泄を教えて行ったそうです。

昔々の生活の知恵、いっぱいあったでしょう。
でもそれを私たちの時代に何も伝承されていない。
歴史の中の知恵は崩壊されていったのですね。

昔は教育などたいそれたものはなかった。
でも、それは『遊び』『仕事』『ケアー』の中に全て行われていたと
いいます。
考えることも集中力も社会性も、人間性も子供は遊びの中で
十分学べたのです。
それから家の中では、子供にもちゃんと仕事がありました。
考える力をつけさせるには、同じ仕事をさせることだそうです。
どうやったら、楽にすませられるか・・子供なりに考えるように
なるといいます。
それから、最後にケアーです。
動物は子供の体をよくなめていますね。人でいえばなでること。
身体を優しくなでてあげることで、成長ホルモンがなでないとき
に比べて20%も多くでるそうです。
いい子いいこと頭をなでて育てる、
転べば痛いの痛いの飛んでけ―と痛いところをなでてあげる。
スキンシップです。

子供が泣くとどうした?と言ってきてくれる。
またどこかへ行ってしまうので泣く、すると、また来てくれる。
子供は泣くことが要求を伝える手段だということを理解するよ
うになる。抱き癖もこの時期ですね。
子どもは自分がここにいるということが認められた時に一番
安定するのです。

今子供がうまく遊べなくなっています。
家の中の仕事もなくなっています。
残されたのはケアーだけになってしまった。

人間が長い間作ったステムを壊して培ってこなかった。

今、子供がうまく育たなくなっている。
引きこもりは日本だけに見られる現象だと言われています。
最近は韓国でも少し見られるようになったようですが。

子育ての原理は昔も今も同じです。

「遊び」、「仕事」、「ケアー」

これをやっていこうというのが新システムだということです。

全ての子供が遊びの機会を持てるように、
働いている親の子も、そうでない親の子も、全ての子どもが
遊びを体験できるシステム
育ちの環境を利用できるシステム

ヨーロッパでは保育に関わる予算は2パーセントであるのに
対して日本では0,32パーセントだそうです。
3才ままではベビーシッター、保育ママ、保育所といろいろな
利用の仕方があるようですが3歳以上は、みな保育園や
幼稚園に行き、学びの機会を均等に与えられています。
3歳以上は無償です。
韓国では5才からただだそうです。

新システムとは日本でも全ての子どもに平等に遊びの機会
が持てるようにというシステムのことです。

飛び出すな、車は急に止まれない
まだ路地で子どもが遊んでいたころ車の事故が多くなり、
このような標語ができたそうです。
車は止まってくれない、子供はだんだん路地からいなくなり家
にの中で遊ぶようになってしまいました。
飛び出すな、子供は急に止まれない
子供の立場からの標語が作られなかった。
今回のシステムは子どもの側からの、子どもの立場に立った、
全ての子どもの権利を大事にしていこうというシステムだそう
です。

なかなか全貌がみえてこないこのシステム、これでみなさんも
何の事だか理解できたのではないでしょうか?

今、さまざまな問題が子どもたちに起こっています。
子どもを取り巻く環境は昔に比べて複雑に、そして淋しくなっ
ています。全ての大人たちが子どもに目を向け真剣に育てな
くてはいけない時代になっています。
親だけでもなく、保育園だけでも学校だけでもない、地域の人々
も一緒になって全ての大人が子ども達を育てましょう。
この基調講演を聞いて、日本が新たに歩きだしている気がし
ました。しかし今の政権が崩れるときにこのシステムもなくなって
しまう可能性もあるといっていましたが失くしてはいけない問題だ
と思います。

大変長い報告になってしまいましたが読んでくださってありがとう
ございました。
今後の動向をみんなで見守っていきましょう。

横浜市認定保育室 矢向つぼみ保育園
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