思いを伝えようとすること

すべてを大人にしてもらわなければ、生きていけない赤ちゃんは
泣いて訴えます。
おむつを取り替えてもらい、おっぱいをもらい、満たされればすやすやと眠る。
少し大きくなると「もう寝ているのはやだよ~、抱っこして~」「あやしてよ~、あそんでよ~」
と、これまた泣いて訴えます。
抱かれていればご機嫌、下におろすと泣くんだから・・と。
待っててね~が通じない。
これも立派な意思表示。
もう少し大きくなって自我というものが出始めると、さあ、大変。
やだやだ、の大連発。
この1年半から2年の間に子供たちの脳はしっかりと発達し、自分の思ったことを体で、言葉で、
信頼する相手に、訴えることができるようになるのですから。
今までは、親の都合が優先できたとしても、この時期はもう通じません。
つぼみの職員たちはこの時期をとっても大切な時期だと思っています。
せっかく自分の思いを出せるようになったのですから、ただ、大人の都合だけで「いい」とか
「だめ」で済ませることはできません。
何をしたいのか、何が嫌なのか、これをしっかりと聞いてあげます。
たとえ、思い通りにできないことであっても、子供が何を感じているのか、それを大事にしたい
のです。
結果、その通りにならなくても、「そうか、そう思ったのね」と気持ちをわかってあげることで、
子供の訴えの半分以上は収まるのです。
自分の言い分を聞いてもらいたいんです。
だから一生懸命訴えるのですから。
話はそこから。
そこで、どうしたらいいか子供といろんな選択肢を考えていきます。
まだ小さいからそんなことを言ってもわからないだろうと、子供と対話することをしない大人が
います。
でも、それは違うのです。
大人の言い分を言い聞かそうとするのではなく、子供の気持ちを聞くのです。
0歳でも1歳でも、話しかけることで、表情が変わります。
自分のことをわかってくれるということが子供にも通じるんです。
その対話の中から、じゃあこっちでいいやとか、後でにしようとか、それからどんなに泣いたって
これはダメなんだということがわかったり、子供たちなりに自分の気持ちを大人に話しかけてもら
い、慰められたりすることにより、変えることができるようになります。
自分の気持ちを変える、切り替えるということはとっても大変ですが大切なこと。
今、これができない子供たちがたいへん増えています。
言いたいことをしっかりと聞いてもらえなかった、いつも大人の言うことを聞かなければならな
かった、または泣くだけ泣いていつも思い通りにしてもらえていた、という子供たちは、思い通り
にならないと気が済まないという状況を生み出します。
今は、後者、泣くだけ泣いて思い通りになるケースが多いともいわれています。
子供の気持ちを尊重してあげたいという親心かもしれませんが、そこはしつけの一環とも通じるこ
とであり、何を尊重するかというところでは、気持ちを尊重し、でも、いいこと、ダメなことは
しっかりと教えていくことも大切なことですから。
なんだかよくわからないという人も多いでしょう。
あくまでも気持ちをわかってあげること、子供が訴えたかったことを理解してあげる、これにつきます。
そうかそうか、そうしたかったんだね、わかるよ、わかったよ、でも今はできないの、残念だね、
悔しいね、そんなこともあります。
思い通りにするばかりではなく、そこが育て方なのだと思います。
その代わり、我慢ばかりさせたり、ごまかしたりはせず、時間のある時、できる限りその子供の
気持ちに寄り添うことを忘れずに。
そこが親への信頼となっていきますから。
後でねは、しっかりと忘れずに守ってあげること。
ちゃんと自分の話を聞いてもらえた子は人の話も聞ける子になります。
自分の気持ちを理解してもらう喜びを感じながら育った子は、人のことも理解してあげようとします。
自分の気持ちをちゃんと聞いてもらった子は、安心して人の前で自分の意見を言える子になります。
そして、違う意見を聞いた時に、どうなのだろうといろんな選択肢を持って考えることができるよう
になります。
だって、小さい時にお母さんやお父さんと一緒にいろんな選択肢を見せてもらって育ったんですから。
集団の中で、ただ人に合わせるのがいいのではない、自分の意見をしっかりと持ち、そして違う意見
の人とも、しっかりと話し合い、折り合いをつけられる子供がいいのではないですか?
何を言ってもしょうがないから言わない、だから自分で考えることをしなくなる。
わからない、どっちでもいい・・・
または、思い通りにならないことをいつまでも心の中で恨んでいる、こんな気持ちをもって育つこと
は決していいことではありませんね。

こんな風に私たちは、子供たちにしっかりと思っていることを出せるようにすることが大事だと
思っています。
じゃあ、今の大人はどう?
明日は選挙
言っても何も変わらないから・・
前回の選挙の投票に行った人   1765万人
      行かなかった人   4922万人
行かなかった人が3倍弱いるということですね
私は言いたいことを顔を真っ赤にして言おうとする子供の力はすごいと思っています。
これを私はよく、生きる力だよ、と言います。
今思っていること、自分ひとりの意見では何も変わらない、できないことかもしれないけれど、
未来を生きる今の子供たちのために、私たち大人が責任をもって自分の気持ちをかけた1票は
とっても大事だと思います。
皆さんの生きる力は子供につながっていくものですからね。
大人も子供も、思っていることをしっかりと伝えたいですね。

横浜市認定保育室 矢向つぼみ保育園
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