怒りのコントロールのできない子供たち

9月16日、文科省の調査による結果、小学生の暴力事件が過去最多になったと発表が
あった。
児童間、7113件、教師に対して2151件、器物損壊1997件、それ以外の人への暴力が207件
小6では減少したが1年生に限っては5年前に比べて2倍に増えたという。
小学生の自殺件数も増えている。
また小中学生の不登校は12万2902人(前年度より3285人増)、小学生は1000人に3.9人で過去最多。
神奈川県では2014年の小中学生の暴力件数6716件(大阪に次いで2番目)1000人に対して7.3人

≪朝日新聞からの抜粋≫
■「怒り」理解させる試みも

小学生の暴力行為が増え続け、昨年度は1万1468件で過去最多となった。ささいなきっかけで
突然、周りにキレる児童。感情を抑える方法を教えて防ごうとする学校もある。

今月初め、東京都内の小学校。2年生のクラスで担任教員が計算のテストを返していると、「ぎゃーっ」と大声がした。後ろに座る男子から急に背中を殴られた子が、悲鳴を上げた。

男子は「テストで×が多くて腹が立った」という。以前から、教員が注意すると突然たたいたり、「給食のおかずが少ない」と係の子を蹴ったりしてきた。

 埼玉県内の小学校で1年生を担任する教員は6月、男子に突然、「何すんだよ!」と殴りかかられた。教室で下を向く男子の肩に触れ、「どうしたの?」と声をかけた直後だった。この子は普段から廊下で教師らに、「死ね」「うぜぇ」と言葉を浴びせる。「見えない攻撃の針がいくつも出ているよう」と担任は言う。

「暴力以外の解決方法を知らない子が増えている。やりたいことをどうしたらうまくできるか、周り
の大人が教えていない」と都内のベテラン教員。別の学校の校長は「教員の指導力が下がった」。
担任が替わった途端に落ち着くケースも多いという。

感情を抑えられない児童たち。東京都品川区では2009年度から、全区立小学校で「怒り」を
コントロールする授業を続けている。

「これはどんな気持ちかな?」。様々な表情の顔写真を見せ、感情を考えさせる。また「友達が遊ぶ
ブランコを、自分も乗りたい時はどうする?」などと問いかけ、「順番で使う」「『乗りたい』と言う」と解決策を考えさせる。怒りの感情を理解した上で、「衝動的に殴ってはだめ」と教える目的があるという。

NPO法人「日本こどものための委員会」(東京都)が研修会を開き、教員にこの指導方法を広めて
いる。同法人の研修は近年、全国で年800人ほどの教員が受けている。

埼玉県東部のある学校では今春、児童の生活情報を書き込む「指導連絡掲示板」を教職員専用の
ネットシステム上につくった。「○月×日 友達とけんか。保護者に連絡済み」といった情報を学校
全体で共有するためだ。「高圧的な指導はかえって子どもの暴力を呼ぶ。各自の家庭環境や心情を
教員が理解しないと」と校長は話す。

 いじめや暴力など、子どもの問題行動に取り組む専門の教員を小学校に配置する自治体もある。
横浜市は、児童の生活指導や保護者との連絡を主に担う「児童支援専任教諭」を10年度から全
市立小学校に置く。「児童の問題行動が学校全体でしっかりと把握できるようになり、対策も
取れるようになった」と市教委の担当者は言う。同様の教員は川崎市、相模原市も配置を始めている。

     ◇

■他者への共感乏しく

〈村山士郎・大東文化大名誉教授(教育学)〉 小学校低学年でも携帯やスマホ、テレビゲームに
夢中になり、真の感動体験が減っている。その結果、自分を見つめたり、他者と共感し合う言葉や
表現力が乏しくなったりして、ちょっとしたことでキレやすくなっているのではないか。学力調査
の結果を競うなど過度な競争や、貧困の拡大で家庭でかまってもらえず荒れるケースなど、社会的
要因も考えられる。こうした要因を軽減する取り組みがなければ、子どもたちの中にたまった攻撃
性の「マグマ」は収まっていかないだろう。

■人間関係育む指導を

〈中村豊・関西学院大教授(生徒指導)〉 学級担任が多くの教科を教える小学校は、生徒指導も
担任に多くを任せる文化がある。ベテランの大量退職に伴い若手の担任が増え、保護者が体罰的な
指導に敏感になっていることもあり、厳しい指導をためらっているのではないか。生徒指導担当教
員の追加など校内の指導体制を整えるとともに、子どもの人間関係を育む指導方法にも気を配るべ
きだ。一方、増えたのは軽微なことも隠さず報告するようになった結果とも言える。件数の多さ
を正しく評価する社会の意識も必要だ。

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3年前に当園で講演をお願いした学芸大学教授の大河原美以さんは、以前から学級崩壊にあった
クラスの担任達と、このような子供たちの感情についての研究をされていました。
その時も感情はどうやって育つのか、大人は子供たちをどのように育てたらいいのか、その受け
止め方などいろいろ教えていただきました。
問題が大きくなり行政でもいろいろ取り組み始めたようですが、感情の育ちは学校へ行く前に
子どもたちの中にしっかりと根づいているものと思います。
そのことについても、またゆっくりとここに書いてみたいと思っています。

横浜市認定保育室 矢向つぼみ保育園
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